遺産分割でもっとも大切なのは、「公平」よりも相続人全員が納得できることです。法定相続分どおりに分けても、感情的なしこりが残れば争いになることがあります。逆に、法定相続分と異なる分け方でも、全員が合意すれば円満に解決できます。

揉めない遺産分割のポイント
① 相続人全員で財産を確認する
預貯金、不動産、有価証券、借金などを一覧にし、「財産を隠しているのではないか」という疑念を生まないことが大切です。財産を透明化するだけでも、多くのトラブルを防げます。
② 感情ではなく事実で話し合う
「親の介護をした」「生前に援助を受けていた」などの事情は、寄与分や特別受益として法律上考慮される場合があります。感情論ではなく、客観的な資料を基に話し合うことが重要です。
③ 不動産は無理に共有しない
実家を兄弟姉妹の共有名義にすると、売却や建替えのたびに全員の同意が必要となり、将来のトラブルにつながりやすくなります。
可能であれば、
- 一人が取得して代償金を支払う(代償分割)
- 売却して現金で分ける(換価分割)
などを検討するとよいでしょう。
④ 遺産分割協議書を作成する
口約束ではなく、合意内容を書面に残し、相続人全員が署名・実印を押印して印鑑証明書を添付します。
⑤ 専門家を早めに活用する
行政書士、司法書士、税理士、弁護士など第三者が関与すると、冷静な話し合いがしやすくなります。
話し合いがまとまらない場合
相続人同士で協議がまとまらない場合は、家庭裁判所へ遺産分割調停を申し立てることができます。調停でも合意できない場合は、裁判所が審判で分割方法を決定します。
行政書士として伝えたい一言
「相続で一番大切なのは、財産を分けることではなく、家族の関係を壊さないことです。そのためには、財産を正確に把握し、全員が納得できる形で話し合いを進めることが、円満な相続への近道です。」
お困りの方は是非ご相談ください。

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