スピンアウト取引
分割被承継法人が建設事業部門を子会社化して独立採算制にした後に建設業に特化した買い手法人に売却するといったネガティブな動機が発端となり行われることもあります。
また、別の意味合いでは、
「スピンアウト(spin-out)」は、一般的に企業の一部門やプロジェクトが独立して新たな会社を設立することを意味します。建設業においてもこの概念は当てはまり、以下のようなケースが考えられます。
建設業におけるスピンアウトの主なケース
1. 技術・ノウハウの独立
ある建設会社の中で、特定の技術(例:BIM、ドローン測量、再生可能エネルギー施工など)が発展し、それを専門とするチームが独立するケース。
例:ゼネコンから環境設備専門会社がスピンアウト。
2. 専門性の追求
大手建設会社の中で特定業種(基礎工事、鉄筋加工、ICT施工など)に強みを持つチームが、専門性を武器に独立し、中小建設業として活躍。
3. 経営戦略・事業再編
不採算部門の切り離しや、組織のスリム化を図る目的で、部門ごとに外部資本を受け入れて独立。
例:土木部門を切り離してPPP(官民連携)に特化した新会社を設立。
4. ベンチャー創出
社内ベンチャー制度からスピンアウトする形で、新技術(AI、IoTなど)やDX関連のスタートアップが誕生。
スピンアウトのメリット
組織の柔軟性・スピードの向上
成果主義や専門性に応じた組織文化の醸成
外部資金の導入や自由な経営判断が可能に
スピンアウトの課題
人材流出リスクや親会社との関係整理
市場での競争力の確保
経営資源の自立(資金・設備・人材)
以上様々なシーンがあります。
建設業認可制度でのご相談お受けいたします。
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